椅子を選ぶ際、見た目(デザイン)の好みや座り心地で椅子を選んでいる方が多いかもしれません。もちろんこれらも大切な要素ですが、実際に自宅に置いてみると、テーブルに入らなかったり、高さが合わなくて使いづらい思いをすることもあります。
実はテーブルだけでなく、椅子もサイズを確認することが大切です。とりわけ、テーブルと椅子を異なるメーカーで組み合わせて使う場合は十分な検討が必要となります。
椅子選びで失敗しないよう、押さえておきたいポイントをご紹介します。
まずはじめに、椅子の座面の高さを確認します。
国内の一般的なダイニングチェアは日本人の平均身長を基準に設計されていますので、座面高は42cm前後のものが多く見られますが、体格には個人差もありますので、座ったときに足が床にきちんと着くかどうかをチェックしましょう。
また、テーブルとの高さバランスも重要です。
テーブルに対して椅子の座面が高すぎると、足を入れる空間も狭くなり、窮屈に感じます。
逆に椅子の座面が低すぎると、必然的に腕を高い位置に置かなければならず、食事や作業もしづらくなります。
テーブルと椅子の適切な高さは、テーブル高さ ー 椅子の座面高 = 27~29cmとされています。
組み合わせる製品の高さがこの差尺に該当しているか、合わない場合はテーブル、椅子のいずれかで高さが調整できるかを検討してみましょう。
ダイニングチェアには肘掛けのあるタイプと無いタイプ(アームレス)があります。
合わせるテーブルの種類によっては、テーブルの下に肘掛を収納できない可能性もありますので、テーブルとあわせて確認をしましょう。
特に、天板下に幕板(脚と脚をつなぐ補強材)があるタイプのテーブルは、肘掛けが当たりやすいため、注意が必要です。
肘掛けが当たってしまうと、テーブルに十分に椅子を寄せることができない(=無理な姿勢になる)だけでなく、使っていないときに椅子を収納することができないため、ダイニングスペースを広くとってしまいます。
複数人で掛ける場合は、テーブルと椅子の横幅のバランスを考えましょう。
肘掛付きの椅子はゆったりとリラックスしながら掛けることができますが、その分、横幅が大きいものも多く、2脚並べるとテーブルの脚間に収まらなかったり、隣同士の距離が近くなったり、椅子に入りずらいということもあります。
合わせる椅子のサイズによって、ゆとりの感じ方も変わります。無理なくゆったりと掛けたい場合は、テーブルも余裕を持ったサイズ設定にしましょう。
ひとつの目安として、テーブルの脚間寸法から椅子の横幅をひいたときに残るスペース(=隣とテーブル脚までの距離の合計)が10cm以下の場合は、少しコンパクトなサイズ設定といえます。
10~20cmの場合は無理のないサイズ感、20cm以上ある場合はゆとりのあるサイズ感といったイメージです。
(※サイズ感の感じ方には個人差もありますので、参考程度とお考えください。)
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